著者紹介
<作> アンデルセン
1805年デンマークのオーデンセに靴職人の息子として生まれる。11歳のときに父を亡くし、14歳で舞台俳優を志し、コペンハーゲンに出るが挫折する。その後、戯曲や詩を書き、30歳のときイタリア旅行の体験を描いた「即興詩人」で作家として認められる。1875年70歳で亡くなるまでに「絵のない絵本」などの小説や旅行記、「おやゆび姫」など150編あまりの童話を書いた。
<訳> 大畑末吉
1901年埼玉県に生まれる。東京大学独文科卒業。ドイツ文学者、翻訳家。立教大学、一橋大学、早稲田大学教授を歴任する。アンデルセンの著作を日本でデンマーク語の原典から初めて翻訳し、アンデルセンの研究と紹介に力を尽くした。1978年没。著書に、「ゲーテ哲学研究」「ファウスト論集」など。訳書に「アンデルセン童話集」「アンデルセン自伝」「絵のない絵本」「即興詩人」など多数ある。
<絵> 堀内誠一
1932年東京都に生まれる。26歳で初めての絵本「くろうまブランキー」を刊行して以来、多数の絵本、挿絵を手がける。グラフィック・デザイナー、エディトリアル・デザイナーとしても多彩な活躍をした。絵本に「たろうのおでかけ」「ぐるんぱのようちえん」「どうぶつしんぶん」「おやゆびちーちゃん」、挿絵に「銀のほのおの国」「秘密の花園」など多数。著書に「パリからの手紙」「パリからの旅」「絵本の世界・110人のイラストレーター」などがある。1987年没。