お花をあげたい気持ち
娘といっしょによくスーパーへ買物に出かけます。そのスーパーは入り口のところで少しだけお花を売っていて、娘はそれを見ると毎回、「お母さんにあげるから買ってー!」とせがむのです。
子どもは、やっぱりお母さんのことが大好きで、好きという気持ちは何かをあげたい、という気持ちになってあらわれるようです。
生まれて最初にお花をあげたい相手、それはきっとお母さんなのでしょう。子どもにとってお母さんの笑顔は一番の幸せで、とても大切なものなのです。
そんなこともあって、休日にお花をおもいっきり摘むことのできるところへ行こう! ということになり、南房総へ出かけました。澄んだ青空の下、腕いっぱいにお花を摘む娘はとても満足げで、それを見ていた私もなんだか優しい気持ちになりました。
著者紹介
<作> 三浦太郎
1968年愛知県生まれ。大阪芸術大学美術学科卒業。自作の絵本『くっつ いた』(こぐま社)で、数多くの読者を得た。また、イタリア・ボロー ニャ国際絵本原画展入選をきっかけに、海外でも絵本を出版し、幅広く活躍している。主な作品に『なーらんだ』『わたしの』『おうまさんし てー!』(こぐま社)『よいしょ』『とどくかな』『まかせとけ』(偕成社) 『よしよし』『おしり』(講談社)『バスがきました』『おうちへかえろ』(童心社)『CO2のりものずかん』 (ほるぷ出版)などがある。東京都在住。